今度こそ幸せになるの!〜母の再婚先で愛され生活〜
「ごめんなさい!お待たせしました!」
何とか朝食を食べ終え、身支度を済ませて玄関に向かって階段を降りていたら、もう星羽さんがスマホを触りながら待っていた。
それを見て私は慌てて階段を降り星羽さんに駆け寄り頭を下げる。
すると驚いたようにビクッとされて、こちらを見てきた。
と思ったら、次の瞬間には険しい表情をされた。
「別にまだ時間あんだからゆっくり来い。
危ねぇから。特に階段」
"え?"と言いながら星羽さんを見る。
星羽さんは"返事しろ"とでも言いたげな目で私を睨んでいた。
その気に押されながら返事をする。
星羽さんは私を上から下まで見た後、玄関の扉を開けた。
後を追う様に出ると階段を降りた先に黒いリムジンが停まっていた。
何となく想像していたけど実際に見ると緊張する。
宮下家でも送迎の車が用意されててリムジンだったが、ここまで大きくはなかった。
まぁ、私は乗ったことはないのだけれど…
「おい、何してんだ。おいてくぞ」
つい前のことを思い出してボーっとしていたら、星羽さんに呼ばれる。
また慌てて駆け寄ると"数秒前の会話忘れたのか"と軽くあきれられてしまった。
星羽さんが車の扉を開けてくれて乗り込む。
女性が苦手だと言っていたけど、何気ない優しさもある人だと思った。