『ミステリアスと噂の遥くんが、2人になると甘すぎるんです』
長時間の電車に揺られ、駅から10分程歩き、ようやく校門前に到着した。

昇降口でローファーを脱いで上履きに履き替えていると、親友の美優の声がした。

「綾乃ーーー!おっはよーーう!!」


まるで、ラーメンの注文を厨房に伝える店主の如く威勢の良い声に、私はたじろぎながらも口元を綻ばせた。


私は、この元気いっぱいの親友が大好きなのだ。


「美優‼︎ おはよー‼︎」


全力で手を振りながら彼女のもとに駆け寄る。

「本当に可愛い子だなぁー、綾乃は」

美優は、にっこり笑って私の頭を撫でた。
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