ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
無言のまま城に着いた俺。


ここの部屋は…あぁやっぱり。


地下にある一室。

処刑台のある部屋だ。


待ち構えていたのは、涙目になるルミナスと他の騎士団長に、今にも殺しに来そうな国王の姿。



「騎士団長である貴様が、小娘1人連れ戻せないとは何事だ。」



「申し訳ございません。」



「貴様の顔などもう見たくない。
さっさと罪を償え。」



処刑台に登り、位置に着いた。


命令に背いた俺が悪い。
死ぬことは怖くなんかない。


だが、ルチアを救えなかったことが心残りだ。



俺はここまでか。



「アラン・クラーク処刑まで5秒前。」



「5」


「4」


「3」


やっぱりルチアを救いたい…。


「2」


人の心の痛みを知っているあいつなら…。


「1」
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