フォンダンショコラな恋人
「結衣ちゃん!?」
有無を言わせず駐車場に翠咲を連れてきた結衣は、車から浴衣を取り出した。
「事務所……着替えに借りちゃいましょう」
翠咲が浴衣に着替えると、結衣が髪を簡単にセットする。
浴衣は結衣が選んだものなだけあって、落ち着いていて派手な感じはしない。
言うのなら、最初に結衣が選んだものの方が落ち着いた雰囲気で、今、結衣が着ているのは彼女に似合って可愛いけれど少しだけ華やか。
──そっか……蓮根先生が選んだと言っていたものね。
着てあげる結衣も、蓮根には甘い。
着替えてしまえば、翠咲も少し気持ちが浮き立つのを感じた。
「結衣ちゃん、ありがとう」
「ん! すごく可愛いです」
2人で屋上に上がる。
すると、翠咲の同期の営業社員に声をかけられた。
「翠咲! 馬子にも衣装、ってやつか?」
「悪かったわね」
「いや? すげー似合ってるよ?」
同期の北条隼人は、名字の読み方が同じ『ほうじょう』で、珍しい名字なのに読み方が被るのはなかなかないと導入研修時からお互いに好きなことが言い合える仲間だ。
有無を言わせず駐車場に翠咲を連れてきた結衣は、車から浴衣を取り出した。
「事務所……着替えに借りちゃいましょう」
翠咲が浴衣に着替えると、結衣が髪を簡単にセットする。
浴衣は結衣が選んだものなだけあって、落ち着いていて派手な感じはしない。
言うのなら、最初に結衣が選んだものの方が落ち着いた雰囲気で、今、結衣が着ているのは彼女に似合って可愛いけれど少しだけ華やか。
──そっか……蓮根先生が選んだと言っていたものね。
着てあげる結衣も、蓮根には甘い。
着替えてしまえば、翠咲も少し気持ちが浮き立つのを感じた。
「結衣ちゃん、ありがとう」
「ん! すごく可愛いです」
2人で屋上に上がる。
すると、翠咲の同期の営業社員に声をかけられた。
「翠咲! 馬子にも衣装、ってやつか?」
「悪かったわね」
「いや? すげー似合ってるよ?」
同期の北条隼人は、名字の読み方が同じ『ほうじょう』で、珍しい名字なのに読み方が被るのはなかなかないと導入研修時からお互いに好きなことが言い合える仲間だ。