フォンダンショコラな恋人
「お持たせで悪いんですけど」
「食べてみたかったから、ちょうどよかったわ」
翠咲がそれを見て喜ぶ。
「だから、さっきあんなに真剣に選んでいたのか」
そんな陽平の言葉を聞いて、えへへーと翠咲は笑った。
翠咲の家族も宝条家も、とても平和で、とても大事にされていたのだと言うことが陽平にも分かった。
アルバムを置いて、お茶を飲みながら話を始める。
「倉橋さんは独立しているの?」
「いえ、雇われですね。大きい事務所ではないですけど、やりがいはあるところです」
そこで、翠咲は先日の襲われた時の話をした。両親はとても驚いていたけれど、陽平が守ってくれた件やその後の対応の件を聞いてかなりホッとした様子だ。
「何事もなくてよかったわ。倉橋さん、ありがとうございます」
「いえ。僕もあの場にいることができてよかったと安心しているところです」
陽平はすう……と大きく息を吸った。
「宝条さん、僕は翠咲さんをとても大事に思っています。この肩書きにすり寄ってくる女性も多い中、彼女はそういうステイタスには目もくれなかった。仕事中に知り合ったのですが、とても真面目で、困っている人を助けることをいつも考えていて、信念を曲げない。そんなところに惹かれたんです」
「食べてみたかったから、ちょうどよかったわ」
翠咲がそれを見て喜ぶ。
「だから、さっきあんなに真剣に選んでいたのか」
そんな陽平の言葉を聞いて、えへへーと翠咲は笑った。
翠咲の家族も宝条家も、とても平和で、とても大事にされていたのだと言うことが陽平にも分かった。
アルバムを置いて、お茶を飲みながら話を始める。
「倉橋さんは独立しているの?」
「いえ、雇われですね。大きい事務所ではないですけど、やりがいはあるところです」
そこで、翠咲は先日の襲われた時の話をした。両親はとても驚いていたけれど、陽平が守ってくれた件やその後の対応の件を聞いてかなりホッとした様子だ。
「何事もなくてよかったわ。倉橋さん、ありがとうございます」
「いえ。僕もあの場にいることができてよかったと安心しているところです」
陽平はすう……と大きく息を吸った。
「宝条さん、僕は翠咲さんをとても大事に思っています。この肩書きにすり寄ってくる女性も多い中、彼女はそういうステイタスには目もくれなかった。仕事中に知り合ったのですが、とても真面目で、困っている人を助けることをいつも考えていて、信念を曲げない。そんなところに惹かれたんです」