フォンダンショコラな恋人
「もう酔ってない。みんなに認められる翠咲を誇りに思ってる」

「何言ってるんだか……」
「本当のことだ」
ちゅ……と陽平は翠咲の耳元にキスをする。

くすぐったいよ、と身を捩る翠咲が可愛くて、陽平は頬から唇へとキスを移してゆく。
くるりと振り返った翠咲がぎゅうっと陽平の背中に回す手が愛おしい。

「良かった……」
「ん? 何が?」

「陽平さんのこと分かってくれる仲間がいて良かった。その人達に嫌われなくて良かった……って」

「翠咲のことを嫌うわけがないだろう」
「でも、なんか安心した。いいパートナーって褒められて嬉しかったの」

それを言うなら陽平もだ。
自分が選んだ女性を友人が認めてくれたことは嬉しい。

「僕もだよ。他にはいない。たった一人のかけがえのない人なんだ」

翠咲にとってもそれは同じだ。
こんな風に愛しく思える人は他にはいないだろう。

翠咲は自分から陽平の唇に唇を重ねた。
軽いものではあったけれど、翠咲からのキスに陽平は笑顔になる。
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