星に愛された彼女は
「……美玲?」
部屋の中を覗くと電気が付いていないせいで真っ暗で何も見えない。
足下が見えない中、記憶を頼りにゆっくり部屋の中に入る。
電気に付けなきゃ…まったく、こんな暗闇でシュンは何をされ…あ
やばっ…
僕は瞬時にその場から離れた。
するとすぐにシュンッ…と何かがからぶる音が聞こえた。
あぁ…面倒なことになってしまった。
ふぅ…と、神経をとがらせ周りの音に集中する。
「……ッ!」
後ろから気配がしたので咄嗟にしゃがんで前に飛んだ。
あぶな…
「美玲!闇討ちは卑怯だよ!!」
声を掛けるが返事はない。