星に愛された彼女は
さっきまでの苛立ちが嘘のように私は思わず笑顔を浮かべた

「お前!無視するなよ...!俺はあの炎龍のリキ様だぞ!!!」

シュンは利樹の方に向き直すと意味が分からない、といった表情を浮かべた

「だからなんだよ、てかお前...チームの名前出してるけどそれは自分のために、威張るために使うもんなのか?」

シュンは馬鹿なのか?と吐き捨てるように言った

「そんなダサい使い方すんじゃねぇよ...自分たちの守るもんだろうが」

堂々と利樹に向かってそう言っていた

利樹はそんなシュンの言葉を聞いて目を見開いてから複雑そうな表情を浮かべて目を背けた

利樹だって炎龍の名を軽んじたい訳じゃなかったのだろう
炎龍のNo.2という肩書きの重みをこいつは理解していなかったのだと思う

自分の行動で周りへの評価が下がる、そんなことも考えられないやつが幹部...炎龍もその程度なのか、と改めて落胆した

そういえば春也は...とちらりと視線を向けるとバチッと目が合った。

ずっと見てたのか...?

そう考えると気味が悪く、思わずシュンの背中に隠れるように立った

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