【短】お前が誰のものか分からせてやるよ。
「大丈夫。学生の時、二人で話してただけで俺の恋人だと誤解されて女子に絡まれまくっても、何とか切り抜けてきた月乃のことだ。あれぐらいどうってことないはず……おい、顔が鬼みたいになってる」
「全然反省してないね。いい加減ひっ叩いていい?」
「顔は止めろよ。明日もホールに出る可能性が高いんだ」
瑠衣は男友達って言っても信じてくれない上に、女子達に鬼の形相でしつこく追いかけまわされた苦労を少しは思い知れ!!
「あんたくらいの遊び人なら、頬を叩かれた痕があるくらいじゃ周りも驚かなさそう。どうせ呼んだらすぐ遊んでくれる女の子がたくさんいるんでしょ? 」
「そこまで多くない。最近は店が忙しいから大人しくしてる。直ぐ相手してくれるのはせいぜい、5~6人ってところか」
「どこが大人しいのよ、この女の敵!よくこれまで刺されたりせずに生きてこれたよね!」
「まぁ人徳ってやつじゃないか?」