(仮)愛人契約はじめました
 向こうのグループとこちらの男性たちに面識はないようだったが。

 どちらもその、誰だか知らない森村裕輝の友人のようだった。

「これもなにかの縁ですね~」
「一緒に呑みましょうか?」
と彼らは盛り上がる。

 ちょうど奥の半個室になっている広い場所が空いたらしく、お店の人たちが、
「よろしかったら、あちらにどうぞ」
と言ってくれた。

 というわけで、友だちの友だちというよく知らない人たちとコンパをしていた唯由たちは、その友だちの友だちの友だちの友だち、という更によくわからないグループと呑むことになってしまった。



< 5 / 445 >

この作品をシェア

pagetop