辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する
会談の時間などを含めると、セシリオがここに戻ってくるのは早くても明日のこの時間、遅ければ数日後になる予定だ。サリーシャがここアハマスに来てから、丸一日以上セシリオが不在になるのは、初めてのことだ。とても寂しいけれど、ノーラもクラーラもいるし、執務棟の方へ行けばモーリスもいる。それに、多くの使用人達も一緒だ。
セシリオと結婚すればサリーシャはここの女主人となる。自分もしっかりしなければと、気を引き締めた。
しばらくすると、日の傾き具合を確認したノーラがパタンと本を閉じた。
「サリーシャ様。わたくし、そろそろ仕上がった洗濯物を受け取りに行ってまいりますわ」
「あら、もうそんな時間なのね。わたくしはもう少し本を読んでいるから、気にしないで」
心配気にこちらを見つめるノーラに、サリーシャは笑いかけた。今日はとても陽気がいいし、せっかくの中庭もほぼ完成した。あとは小径沿いの足元に小花を追加して植えるのと、先日サリーシャが逃走事件を起こしたときにセシリオが踏み荒らしてしまった場所を直せば庭園の改造はおしまいだ。もう少し中庭に留まりたい気がしたのだ。
「では、わたくしは行きますが、あまり遅くまでここにいて体を冷やさないで下さいね」
「分かってるわよ」
「本当ですか? 旦那様の留守中にサリーシャ様がお風邪などひかれたら、わたくしが怒られてしまいますわ」
「大丈夫。安心して?」
セシリオと結婚すればサリーシャはここの女主人となる。自分もしっかりしなければと、気を引き締めた。
しばらくすると、日の傾き具合を確認したノーラがパタンと本を閉じた。
「サリーシャ様。わたくし、そろそろ仕上がった洗濯物を受け取りに行ってまいりますわ」
「あら、もうそんな時間なのね。わたくしはもう少し本を読んでいるから、気にしないで」
心配気にこちらを見つめるノーラに、サリーシャは笑いかけた。今日はとても陽気がいいし、せっかくの中庭もほぼ完成した。あとは小径沿いの足元に小花を追加して植えるのと、先日サリーシャが逃走事件を起こしたときにセシリオが踏み荒らしてしまった場所を直せば庭園の改造はおしまいだ。もう少し中庭に留まりたい気がしたのだ。
「では、わたくしは行きますが、あまり遅くまでここにいて体を冷やさないで下さいね」
「分かってるわよ」
「本当ですか? 旦那様の留守中にサリーシャ様がお風邪などひかれたら、わたくしが怒られてしまいますわ」
「大丈夫。安心して?」