辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する
二階の廊下に面したドアを開けると、セシリオは空いている方の腕で部屋の中を指し示した。
サリーシャは中に入ると、部屋を見渡した。
客間というだけあり、遠方から来た来客を宿泊させるための部屋なのだろう。華美な装飾はないものの、部屋の中央に大きなベッドがあり、窓際には一人掛けソファーが二脚、丸テーブルに向かって置かれている。シンプルにまとまった調度品は落ち着いた雰囲気を醸し出していた。
「なにか不足があれば遠慮なく言ってくれ」
「はい、ありがとうございます。これでも十分すぎるほどですわ」
それを聞いたセシリオは柔らかく目を細めて微笑んだ。
「なら、よかった。──では、晩餐のときに。それまではゆっくりするといい」
「はい」
ドアがパタンと閉められると、とたんに部屋には静寂が訪れる。
サリーシャは目の前にあったベッドにポスンと腰を下ろした。十一日間もほぼ馬車の中に缶詰状態の長旅。一人になるとどっと疲れが押し寄せた。
少しだけ。そう思って横になると、いつの間にか深い眠りの世界へと誘われた。
サリーシャは中に入ると、部屋を見渡した。
客間というだけあり、遠方から来た来客を宿泊させるための部屋なのだろう。華美な装飾はないものの、部屋の中央に大きなベッドがあり、窓際には一人掛けソファーが二脚、丸テーブルに向かって置かれている。シンプルにまとまった調度品は落ち着いた雰囲気を醸し出していた。
「なにか不足があれば遠慮なく言ってくれ」
「はい、ありがとうございます。これでも十分すぎるほどですわ」
それを聞いたセシリオは柔らかく目を細めて微笑んだ。
「なら、よかった。──では、晩餐のときに。それまではゆっくりするといい」
「はい」
ドアがパタンと閉められると、とたんに部屋には静寂が訪れる。
サリーシャは目の前にあったベッドにポスンと腰を下ろした。十一日間もほぼ馬車の中に缶詰状態の長旅。一人になるとどっと疲れが押し寄せた。
少しだけ。そう思って横になると、いつの間にか深い眠りの世界へと誘われた。