辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する
◇ ◇ ◇
ふと気が付いた時、辺りは明るかった。
サリーシャはゆっくりと辺りを見渡した。見慣れたアイボリーカラーのドレープは無く、シンプルな設えの室内をカーテンの隙間からもれる明るい光が照らしている。
すぐにアハマスの領主館に到着したことは思い出したが、何かがおかしい。到着した時はすっかりと日が沈みかけていたのに、今は反対側方向から日の光が部屋に差し込んでいるのだ。同じ日の中で、太陽というのは一方向にしか進まないことぐらい知っている。
ということは……と気づき、サリーシャはさあっと青ざめた。
「た、大変だわ……」
到着した時、サリーシャは晩餐を一緒にとるとセシリオと約束した。それが、すっかり寝過ごして、いつの間にか朝になっていた。つまり、サリーシャは到着早々、ここの主であるアハマス辺境伯との約束をすっぽかしたのだ。とんでもない失態である。
ふと自分を見下ろすと、服も昨日のままで、すっかり皺だらけになっていた。当然ながら顔も洗っていなければ、髪の毛も昨日のままだ。
ふと気が付いた時、辺りは明るかった。
サリーシャはゆっくりと辺りを見渡した。見慣れたアイボリーカラーのドレープは無く、シンプルな設えの室内をカーテンの隙間からもれる明るい光が照らしている。
すぐにアハマスの領主館に到着したことは思い出したが、何かがおかしい。到着した時はすっかりと日が沈みかけていたのに、今は反対側方向から日の光が部屋に差し込んでいるのだ。同じ日の中で、太陽というのは一方向にしか進まないことぐらい知っている。
ということは……と気づき、サリーシャはさあっと青ざめた。
「た、大変だわ……」
到着した時、サリーシャは晩餐を一緒にとるとセシリオと約束した。それが、すっかり寝過ごして、いつの間にか朝になっていた。つまり、サリーシャは到着早々、ここの主であるアハマス辺境伯との約束をすっぽかしたのだ。とんでもない失態である。
ふと自分を見下ろすと、服も昨日のままで、すっかり皺だらけになっていた。当然ながら顔も洗っていなければ、髪の毛も昨日のままだ。