政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
 伯母の言葉に、様々な思いが蘇る。

『これからはふたりでやりたいことを思いっきりやって、行きたいところにたくさん行きなさい。もう病気を理由になにかを諦めなくていいんだから』

「伯母さん……」

 そうだった、これまで瑠璃とは普通の姉妹のように遊ぶことは叶わなかった。でもそれが当たり前で、私は瑠璃と一緒にいられるだけで十分だった。ふたりで話をしたり、本を読んだりテレビを見たりするだけでも楽しかったもの。

 でもこれからはふたりで思いっきり運動してもいい。遊園地に行って絶叫系のアトラクションにも乗れるし、体調を気にすることなく旅行にも行けるんだ。

 決して我慢していたつもりはないけれど、今後は瑠璃と様々なことができると思うと嬉しくてたまらない気持ちになる。

『瑠璃ちゃんの麻酔が切れて面会できるようになったら、また連絡するわね』

「あ、はい。あの、本当にありがとうございました」

 瑠璃もきっと伯母が付き添ってくれたから心強かっただろうし、私も安心して見送ることができた。

 伯母には感謝してもしきれないよ。
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