政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
「はぐれないように気をつけろよ」

 もう、航君ってば。私をいったい何歳だと思っているのだろうか。こうしてたまに子供扱いするんだから。

 どんな店が入っているのか案内板を見ながら、航君が聞いてきた。

「買うものは考えてきた?」

「はい。あの、ひとつは私が自分で瑠璃にプレゼントしたいんです。だからもうひとつを航君と一緒に選んでもいいですか?」

 瑠璃にプレゼントしたいものを考えたら、真っ先に浮かんだものがある。それはどうしても私からプレゼントしたい。

「もちろん。じゃあまずは千波の物から買いに行こうか」

「ありがとうございます」

 手を繋いだまま最初に入った店は、スニーカーの専門店。瑠璃は幼い頃からずっと運動することを控えられていて、学校行事にもほとんど参加することができなかった。

 それに私が運動靴を新調するたびに、「可愛いね」とか「走りやすそう」と言って羨ましそうに見ていたから。

 だから真っ先にスニーカーをプレゼントしたいと思ったんだ。

 それを話すと航君は、瑠璃に似合いそうなスニーカーを一緒に選んでくれた。
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