政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
「だって私、航君に幸せをもらってばかりでなにも返せていません。……だからせめて約束通り、航君の赤ちゃんを産んで少しでもこれまでの恩をお返ししたいんです」
そもそも古からの言い伝えがなかったら、私はこんなにも大きな幸せを手にすることはできなかった。
私と彼を結んでくれた約束は絶対に守らなくてはいけない。
「いつもだったら、そろそろ月のものがくる頃なんです。もし遅れたらすぐに航君に報告しますね」
きっと航君も子供を望んでいるはず。だけど航君は眉間に皺を刻んだ。
「千波、前にも言ったと思うけど……」
彼がなにかを言いかけた時、聞き覚えのある女性の声が聞こえてきた。
「お久しぶりですね、航さん。お元気でしたか?」
声のしたほうを見る。するとそこには私たちに向かってにっこり微笑む女性がいた。
あれ? たしか彼女は……以前、私に牽制にしに来た女性だ。
私と航君のほうへゆっくりと近づいてくるのは、全身ブランド物で着飾った神屋敷さんだった。
「あぁ、久しぶりだな。まさかここで神屋敷ホテルのご令嬢とお会いするとは、夢にも思わなかったよ」
「それはお互い様ではありませんか? ですが私だって時にはこういった場所にも行きたくなるものです。それよりもお連れの女性は……どなたかしら? 初めましてよね? 社交の場で一度もお見かけしたことがないですもの」
どこか棘のある言い方に怯んでしまう。
そもそも古からの言い伝えがなかったら、私はこんなにも大きな幸せを手にすることはできなかった。
私と彼を結んでくれた約束は絶対に守らなくてはいけない。
「いつもだったら、そろそろ月のものがくる頃なんです。もし遅れたらすぐに航君に報告しますね」
きっと航君も子供を望んでいるはず。だけど航君は眉間に皺を刻んだ。
「千波、前にも言ったと思うけど……」
彼がなにかを言いかけた時、聞き覚えのある女性の声が聞こえてきた。
「お久しぶりですね、航さん。お元気でしたか?」
声のしたほうを見る。するとそこには私たちに向かってにっこり微笑む女性がいた。
あれ? たしか彼女は……以前、私に牽制にしに来た女性だ。
私と航君のほうへゆっくりと近づいてくるのは、全身ブランド物で着飾った神屋敷さんだった。
「あぁ、久しぶりだな。まさかここで神屋敷ホテルのご令嬢とお会いするとは、夢にも思わなかったよ」
「それはお互い様ではありませんか? ですが私だって時にはこういった場所にも行きたくなるものです。それよりもお連れの女性は……どなたかしら? 初めましてよね? 社交の場で一度もお見かけしたことがないですもの」
どこか棘のある言い方に怯んでしまう。