政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
 ますます早く日本に帰りたくなったとも言ってくれたんだ。そしてたくさんの約束をした。

 ふたりで遠出をしたい、できるなら旅行に行きたい。それと遊園地にも行きたいし、そこで絶叫マシンにも乗りたい。

 これまで叶わなかった願いをひとつずつ叶えていこう。

 そして迎えた瑠璃が帰国する日。仕事を抜け出して航君が空港まで送ってくれた。

 航君も出国の際に見送ることができなかったことを後悔していたみたいで、仕事を片づけて私とともに瑠璃を出迎えてくれたんだ。

 到着ロビーで今か今かと待つ中、空港スタッフに付き添われて伯母が押す車椅子に座っている瑠璃の姿が見えた。

「瑠璃!」

 私の声に瑠璃もすぐ反応した。

「お姉ちゃん!」

 変わらない笑顔を見て一気に涙が溢れ、走ってはだめだとわかっていても我慢できず、急いで駆け寄る。

「千波!」

 すぐに慌てて追いかけてきた航君に掴まってしまう。
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