政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
「瑠璃ちゃんが退院するまでに千波とふたりで新居を探しておくから、一緒に暮らせる日を楽しみにしているよ」

「はい。私も楽しみにしています」

 そう、航君は瑠璃の帰国は決まった日の夜に、みんなで暮らせる家を建てようと言ってくれたのだ。

 私たちと生まれてくる赤ちゃん、瑠璃とそしていつか帰ってくると信じて父みんなで過ごせる大きな家を建てようと言われた時は、嬉しくて泣いてしまった。

 瑠璃はしばらく元いた病院に入院して、経過観察を行なう。医師からは一ヶ月ほどで退院していいと言われている。

 あと少しで私も安定期に入るし、そうしたら引っ越しの準備を進める予定だ。

 瑠璃が定期的に通う予定の病院からも、私たちが以前住んでいたアパートからも近い場所に航君は広大な土地を購入した。

 生まれてくる子供にはのびのびと成長してほしいし、瑠璃にも気遣うことなくリラックスして過ごしてほしい。そして帰ってきた父にとっても、住み慣れた場所で安心して生活できるようにと配慮してくれたのだ。

 今日も瑠璃を病院に送り届けた後、建築家と打ち合わせを予定している。
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