政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
 手を繋いでベビー用品店にやって来てからというもの、右を見ても左を見ても興奮しっぱなしの私とは対照的に航君はハラハラし続けている。

「可愛いけど、あまりはしゃいで転んだら大変だぞ? それに興奮しすぎもお腹の中の子に良くないかもしれない」

「大丈夫ですよ、ちゃんと注意して歩いていますし、私が嬉しいと赤ちゃんだって嬉しいはずです」

 そうは言っても航君の不安は拭えないようで、私が移動するたびに細心の注意を払っている。

 うーん……。ただ、航君と楽しくベビー用品を選びたかっただけなのにな。

 だけど、服はもちろん靴下やミトン、帽子におもちゃに至るまでどれも小さくて可愛い。それも種類も多すぎて、これはなかなか選べそうにない。

「航君は男の子と女の子、どっちがいいですか?」

「俺? 俺は……そうだな、健康に生まれてきてくれたらどっちでもいいよ」

 それは私も同意見だ。

「だけど、そうだな。どちらかといえば女の子がいいかな」

「そうなんですか?」

 後継者問題もあるだろうし、航君は男の子を望んでいると思っていた。
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