政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
「あぁ、だって男の子だったら千波を取り合うことになるだろ?」

「取り合うって……息子ですよ?」

「千波みたいな可愛いママだったら、息子は千波から離れなくなるさ。そうしたら俺と過ごす時間が減る。それなら千波似の可愛い女の子のほうがいい」

 思いがけない理由に目を瞬かせた後、可笑しくて笑ってしまった。

「アハハッ……! 航君ってば心配しすぎですよ。もし本当に男の子が生まれたとしても、将来はもしかしたら私、うっとおしいって言われて嫌われちゃうかもしれないじゃですか」

 男の子って反抗期は長いって聞くし、そういう未来が訪れる可能性だってある。

「それはそれで気に食わんな。千波を無視しようものなら俺も黙っていない」

 あくまで可能性であって、まだ生まれてくる赤ちゃんの性別も聞いていないというのに、本気で怒っている航君に私はまた笑ってしまった。

 その後も航君は終始私の身体の心配をして、買い物どころではなかった。だけど下見にこられただけで今日は十分だ。

 お義母さんや瑠璃から安定期に入ったら、一緒に子供服やおもちゃなどを買いに行こうと言われている。

 この商業施設には子供服やおもちゃ、ベビー用品の専門店が多く入っていた。隣接していて移動も楽だし、買うならここがいいかもしれない。
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