政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
 どうか神屋敷さんには更生して、自分のしたことを見つめ直してほしい。その先に彼女が幸せになる未来があってほしいと願う。

 そして瑠璃も無事に退院となり、新居が完成するまでは瑠璃は伯父夫婦の家で暮らすことになった。瑠璃は復学して勉強の遅れを取り戻している。

 入院中から航君に手配してもらった家庭教師に勉強を見てもらっていたようで、授業についていけているようだ。

 友達も多くできたようで、放課後は毎日のように寄り道していると楽しそうに聞かせてくれている。

 私と瑠璃も頻繁に会っている。今は私が妊娠中で遊園地に行ったり、遠出したりはむりだけど、会う時はふたりではもちろん航君と佑志君も一緒だったり、両家揃って食事会をしたりと様々。家族の絆は確実に強くなっていると思う。

 あとは本当にここに父がいれば……といつも思っていた。


 時は流れ、安定期に入ってお腹の膨らみも少しずつ目立つようになってきた。

季節は春間近の三月下旬。平日の昼下がりにゆったりとしたワンピースを着て向かった先は、近くのオープンカフェ。ここで春休み中の瑠璃と待ち合わせをしていた。
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