政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
「今回は千波とお義父さんを早く会わせたくて挙げた結婚式だ。……約束通り、子供が生まれた時は盛大な式を挙げよう。もちろんその時もお義父さんには千波とバージンロードを歩いてもらう」

「はい、私も歩きたいです」

 結婚式が終わったら、航君にたくさん「ありがとう」と伝えよう。それと何度も好きだって言いたい。

 それぞれ神様の前で誓いの言葉を述べた。

「それでは、誓いのキスを」

 神父に言われ、私たちは向かい合う。そして航君はゆっくりとベールを捲ってくれた。

 目が合った航君は愛しそうに私を見つめ、肩に手を置く。

「千波。……心から幸せにすると誓う。だからずっとそばにいてくれ」

「……はい!」

 触れるだけのキスを交わすと、わっと歓声と大きな拍手が上がった。

 みんなに祝福されて胸がいっぱいになる。

 幼い頃に出会い、言い伝えがあったから再会することができた私たちは、間違いなく運命の赤い糸で結ばれていたのだと信じたい。……ううん、絶対にそうだ。

 だってこんなにも心から愛する人とは、もう二度と出会えないもの。

 私も神様の前で誓います。大好きな航君を一緒そばで支え、幸せにすると……。
                                           END
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