政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
「俺は賛成だけどな」
どう答えたらいいのかと頭を悩ませている時に聞こえてきた声。ドアのほうに目を向けると、航君に似た男性が部屋に入ってきた。そして私を見てにっこり微笑む。
「はじめまして、千波ちゃん。弟の佑志(ゆうじ)です。今日、兄さんのお嫁さんがくるって聞いて、居ても立っても居られず実家に来ちゃいました。お会いできて光栄です」
「こちらこそ」
突然現れた弟の佑志さんに戸惑い、言葉が続かない。そんな私を庇うように私の前に立つと、佑志さんはご両親に向かって口を開いた。
「これまで多くの女性との見合いを企てても、一向に結婚をしなかった兄さんが、やっと結婚するって言ったんだよ?」
「それは……っ! お義父さんが昔からずっと航に来栖家との関係を言い聞かせてきたからであって、あの子自身の意思ではないのよ」
「そうかな? もしかしたら千波ちゃんに一目惚れした可能性だってあるじゃん。だから結婚したいと思ったのかもしれないよ」
航君に限って私に一目惚れしたなんて絶対にあり得ないことだけど、お義母さんは言い返すことなく言葉を詰まらせた。
「航が自分で見合いを申し入れ、千波さんと顔を合わせた上で決めた結婚だ。佑志の言う通り、航が一目惚れした可能性もある」
ただ様子を見守ることしかできない私を置き去りにして、話は進む。
「昔から冷静なあの子が一目惚れなんてあり得ないわ。たとえそうだとしても、もっと時間を積み重ねてから結婚するものでしょう? それなのに、出会ってすぐに結婚を決めたのは言い伝えのためじゃない」
「いいことじゃないか、航は好きな相手と結婚し、さらには言い伝え通り一族の繁栄をも叶えようとしているのだ」
「お義父さんがそう言うから、航は責任を感じているんですよ」
一際大きな声で言ったお義母さんは、再び私を見据えた。
どう答えたらいいのかと頭を悩ませている時に聞こえてきた声。ドアのほうに目を向けると、航君に似た男性が部屋に入ってきた。そして私を見てにっこり微笑む。
「はじめまして、千波ちゃん。弟の佑志(ゆうじ)です。今日、兄さんのお嫁さんがくるって聞いて、居ても立っても居られず実家に来ちゃいました。お会いできて光栄です」
「こちらこそ」
突然現れた弟の佑志さんに戸惑い、言葉が続かない。そんな私を庇うように私の前に立つと、佑志さんはご両親に向かって口を開いた。
「これまで多くの女性との見合いを企てても、一向に結婚をしなかった兄さんが、やっと結婚するって言ったんだよ?」
「それは……っ! お義父さんが昔からずっと航に来栖家との関係を言い聞かせてきたからであって、あの子自身の意思ではないのよ」
「そうかな? もしかしたら千波ちゃんに一目惚れした可能性だってあるじゃん。だから結婚したいと思ったのかもしれないよ」
航君に限って私に一目惚れしたなんて絶対にあり得ないことだけど、お義母さんは言い返すことなく言葉を詰まらせた。
「航が自分で見合いを申し入れ、千波さんと顔を合わせた上で決めた結婚だ。佑志の言う通り、航が一目惚れした可能性もある」
ただ様子を見守ることしかできない私を置き去りにして、話は進む。
「昔から冷静なあの子が一目惚れなんてあり得ないわ。たとえそうだとしても、もっと時間を積み重ねてから結婚するものでしょう? それなのに、出会ってすぐに結婚を決めたのは言い伝えのためじゃない」
「いいことじゃないか、航は好きな相手と結婚し、さらには言い伝え通り一族の繁栄をも叶えようとしているのだ」
「お義父さんがそう言うから、航は責任を感じているんですよ」
一際大きな声で言ったお義母さんは、再び私を見据えた。