政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
 だけど恥ずかしいと思えるのもほんの少しの間だけ。次第に航君の舌に与えられる甘い刺激に翻弄されてしまう。

 どんどん息が上がり、静かな寝室には私と航君の息遣いが響く。少しして唇が離れると、航君は私の首に顔を埋めた。

 さっきまで私の口の中を甘く痺らせた熱い舌が這い、初めて感じる快楽に身をよじる。

 バスローブの紐をとかれ、素早く下着姿にさせられた。だけど恥ずかしいと感じる暇を与えてもらえず、航君の大きな手がブラジャー越しに私の胸を揉みしだく。

「あっ……んんっ」

 自分のものとは思えない声が止まらなくなる。

 航君は少しだけ私の身体を浮かせて器用にブラジャーのホックを外した。

「あっ」

 咄嗟に両手で胸を隠したものの、すぐにその手は彼に掴まれる。

「どうして隠す?」

「だって恥ずかしいです」

 初めて異性に身体を見られ、恥ずかしくないほうがおかしい。

「悪いけど、これからもっと恥ずかしいことするから」

「えっ? あっ……」

 胸の頂を口に食み、舌先でコロコロと転がされ、快楽の波が次から次へと押し寄せてくる。

 胸を舌でいじりながら、彼の手は腹部をなぞってショーツに触れた。

「やだ、待ってください航君!」

「待たないよ」

 そう言って航君は私の口を塞いだ。そのままあっという間にショーツを脱がされ、私は一糸まとわぬ姿にさせられてしまう。
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