政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
 どうしよう、恥ずかしいが止まらない。

 もちろんこれからする行為は裸になれなければいけないってわかっている。でも、こうも至近距離で見つめられると泣きそう。

「触るよ、痛かったら言って」

 優しい声色で言いながら、一番敏感な部分に触れられた。初めての快楽に不思議な感覚が押し寄せてくる。

「んっ……」

 思わず口を出て覆い必死に声を我慢したら、航君はすぐにその手を掴んだ。

「どうして我慢するんだ」

「だって……っ」

「もっと聞かせて」

 耳を塞ぎたくなるような甘い囁きの後には、食べられそうなほど激しいキスが落とされた。

 だめ、なんだか身体が変。

 彼の指に様々な刺激を与えられるたびに身体は素直に反応していく。次に彼の指が私の中に入ってきて、ゆっくりとかき混ぜられていく。

「よかった、濡れてきた」

 卑猥な音が聞こえてくると安心した声で言い、航君は頬や鼻、瞼にキスをして下に移動する。私の足を開いたら、あろうことか彼はそこに顔を埋めた。

「嘘、航君……!?」

「少しでも慣らしておかないと、千波がつらいから」

 だからっていって、こんなの恥ずかしすぎる。
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