政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
顔を上げると、目の前には見知らぬ綺麗な女性が座っている。混んでいるし、もしかして相席になったのかと思ったけれど、すぐ隣の席は空いていた。
じゃあどうして女性は私の席に座ったの? こんな綺麗な人と知り合いだったら忘れるわけがないし。だけど明らかに女性は私を知っている様子で、ジッと見つめてくる。
年齢は私より少し上くらいだろうか? 背中まであるブラウン色に染められた髪は緩くウエーブがかかっていて、少しつり上がった大きな目が印象的。
その大きな目で見つめられると、なにも悪いことをしていないのに怯みそうになる。
互いの見つめ合うこと数十秒。私が声を上げるより先に彼女が口を開いた。
「突然ごめんなさい。初めまして、神屋敷(かみやしき)紗季(さき)といいます」
そう言いながら神屋敷さんはバッグの中から名刺入れを手に取り、その中から一枚抜いて私に差し出した。
受け取って名刺に書かれている文字を目で追う。
「えっ? 神屋敷ホテルって、あの……?」
思わず声に出してしまうほど驚くのも当然だ。神屋敷ホテルはつい先ほどまで航君と宿泊していたところで、彼女はそこの役員になっているのだから。
私とそう歳が変わらないのに役員を務めているってことは、神屋敷ホテルの後継者ってことだよね?
じゃあどうして女性は私の席に座ったの? こんな綺麗な人と知り合いだったら忘れるわけがないし。だけど明らかに女性は私を知っている様子で、ジッと見つめてくる。
年齢は私より少し上くらいだろうか? 背中まであるブラウン色に染められた髪は緩くウエーブがかかっていて、少しつり上がった大きな目が印象的。
その大きな目で見つめられると、なにも悪いことをしていないのに怯みそうになる。
互いの見つめ合うこと数十秒。私が声を上げるより先に彼女が口を開いた。
「突然ごめんなさい。初めまして、神屋敷(かみやしき)紗季(さき)といいます」
そう言いながら神屋敷さんはバッグの中から名刺入れを手に取り、その中から一枚抜いて私に差し出した。
受け取って名刺に書かれている文字を目で追う。
「えっ? 神屋敷ホテルって、あの……?」
思わず声に出してしまうほど驚くのも当然だ。神屋敷ホテルはつい先ほどまで航君と宿泊していたところで、彼女はそこの役員になっているのだから。
私とそう歳が変わらないのに役員を務めているってことは、神屋敷ホテルの後継者ってことだよね?