政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
 繋いだ手を通してドキドキしているのを気づかれたくなくて、必死に胸の鼓動を鎮めた。

 通路からエレベーターに乗り、一階のロビーへと向かう。カウンターにはふたりのコンシェルジュがいて、航君はふたりに私を紹介してくれた。

 そこでこのマンションの設備や使用できる施設の説明などを聞き、再びエレベーターの乗って降りた先は最上階。

「どうぞ」

 航君に続いて玄関に入ると、床は一面大理石で玄関とは思えないほど広かった。

「案内するよ」

「は、はい」

 それから航君は次々と部屋を見て案内してくれた。

 玄関から一番近くにある納戸には掃除用具や日常品がストックされており、その反対側にはバスルームとトイレが並んでいる。

 さらに廊下を進むと客間と書斎に寝室があり、そして一番奥の部屋が二十畳ほどのリビングダイニングルームとなっていた。

 カーテンを開けた大きな窓からは都内の景色が一望できる。そして最上階の角部屋ということもあって、ベランダも十二畳ほどあり、航君はそこで植物を育てていた。
< 95 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop