政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
とはいえ、荷物は少なくてすぐに終わってしまった。廊下に出ると、ダイニングのほうからは美味しそうな匂いが漂ってくる。その匂いに誘われるように歩を進めていく。
そっとドアを開けてキッチンに目を向けると、エプロンを付けて料理をする航君の姿があった。
父は料理をしない人で、家のことはすべて母がしていた。だから男性が料理をする姿を見るのは初めてですごく新鮮。なによりエプロンがすごく似合っている。
野菜を切って、フライパンでなにかを炒めて煮込んでとすごく手際がよくて、ドアを開けたまま見惚れてしまう。
ふたりで婚姻届を提出したというのに、いまだに航君と結婚したという実感がまだ湧かない。
どれくらいの時間、茫然と彼を見つめていただろうか。料理が完成し、使用した調理器具の片づけを終えた頃に初めて航君は私の存在に気づき、大きく目を見開いた。
「いつからいたんだ?」
「ごめんなさい、びっくりさせちゃって。えっと……手伝います」
見惚れていたとは言えず、急いでキッチンに入る。そこにはキノコのクリームパスタに、サーモンとアボカドのマリネ、さらには焼き立てのパンまである。
「すごい、これ航君が全部作ったんですか?」
どれもおいしそうで、レストランで出されてもおかしくないほど盛り付けも綺麗だ。どんな料理を作ってくれるんだろうと思っていたけど、これは想像以上のものがきた。
「あぁ。千波の口に合えばいいんだけど……。冷めないうちに食べようか」
「は、はい」
協力して料理をテーブルに運び、向かい合って座る。
「どうぞ」
「いただきます」
両手を合わせてフォークを手にするものの、航君はなぜかジッと私を眺めたまま食べようとしない。
もしかして私の反応を待っている? だったら早く食べたほうがいいよね。
そっとドアを開けてキッチンに目を向けると、エプロンを付けて料理をする航君の姿があった。
父は料理をしない人で、家のことはすべて母がしていた。だから男性が料理をする姿を見るのは初めてですごく新鮮。なによりエプロンがすごく似合っている。
野菜を切って、フライパンでなにかを炒めて煮込んでとすごく手際がよくて、ドアを開けたまま見惚れてしまう。
ふたりで婚姻届を提出したというのに、いまだに航君と結婚したという実感がまだ湧かない。
どれくらいの時間、茫然と彼を見つめていただろうか。料理が完成し、使用した調理器具の片づけを終えた頃に初めて航君は私の存在に気づき、大きく目を見開いた。
「いつからいたんだ?」
「ごめんなさい、びっくりさせちゃって。えっと……手伝います」
見惚れていたとは言えず、急いでキッチンに入る。そこにはキノコのクリームパスタに、サーモンとアボカドのマリネ、さらには焼き立てのパンまである。
「すごい、これ航君が全部作ったんですか?」
どれもおいしそうで、レストランで出されてもおかしくないほど盛り付けも綺麗だ。どんな料理を作ってくれるんだろうと思っていたけど、これは想像以上のものがきた。
「あぁ。千波の口に合えばいいんだけど……。冷めないうちに食べようか」
「は、はい」
協力して料理をテーブルに運び、向かい合って座る。
「どうぞ」
「いただきます」
両手を合わせてフォークを手にするものの、航君はなぜかジッと私を眺めたまま食べようとしない。
もしかして私の反応を待っている? だったら早く食べたほうがいいよね。