挑発のライン・アイドル育成計画とは(恋する瞑王シリーズ3)
<マンション・4>

神蔵はエリカと並ぶように
座った。

「あなたは・・おもしろいと
思います。
私はやりたいと思います」

瞑王は驚いたように顔を上げた。
前髪から除いた瞳は切れ長で、
美しいルビーの色をしていた。

普通にしていれば、
エキゾチックなアジアンビューティの美人系。

笑顔でかわいいアイドル
というよりは、
フォトジェニック、モデルのほうが向いている。

笑顔より、ワイルドな不機嫌さを生かしたほうがいい。

体形は、どうなのだろうか。
ダボダボTシャツだから
わからないが・・

この瞑王を、
現世のアイコンにするのには、
どのように料理するのか

俺の腕の見せどころではないか・・・
意外なほど
神蔵はポジティブだった。
< 17 / 64 >

この作品をシェア

pagetop