挑発のライン・アイドル育成計画とは(恋する瞑王シリーズ3)
<オーディション会場・4>

「時間です。お願いします」

レナちゃんは
美人マネージャー役になりきっている。

オーディション会場は、大きな会議室だった。
男性が5~6人、
折りたたみ机の上にプロフィールシートを、何枚かのせて座っている。

その前に二人は並んだ。
「神蔵レオンです」

神蔵は、チャーミングな微笑みを
浮かべた。
瞑王もあわてて頭をさげた。
「加賀城エリカです」

眼鏡の初老のプロデューサーが、
興味深く神蔵を見た。
「君が作詞作曲か・・
男の娘か、おもしろいな」

食いついた・・
神蔵は、ほくそ笑んだ。

レナがビデオ撮りをはじめ、
声をかけた。
「それではお願いします」

前奏の音楽が流れ、二人は踊りだした。
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