挑発のライン・アイドル育成計画とは(恋する瞑王シリーズ3)

男の娘の受難

<マンション・1>
<神蔵の問題勃発>

「いやいや、マジ困ったわぁ・・・」

マネージャー役のレナが、
珍しく頭を抱えてマンションに戻ってきた。

瞑王は疲れたので、寝室に入った時だった。

「どうかしましたか?」
神蔵が、レナに問うた。

「困ったファンがいて・・
それも冥界の鬼<属性・男>
なんだけど、めちゃくちゃ
レオンちゃんにラブラブでさぁ」

この手は芸能界ではよくあることだ。
神蔵も体験がないわけではない。

そのわずらわしさを考えて、
神殿での仕事に、転職した経緯もある。

「あくまでもファンですからね」
神蔵はそう言いながら、
パソコンを開いた。

レナがしれっと言った。
「まくら営業しますぅ?」

パタン
神蔵はパソコンを閉じた。

「何をおっしゃる、
うさぎさん・・ですが」
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