思っていたのと 違うのですか‼︎
頭を抱える葉山さんがいる。
二人、仲良しですね。
私の思いが通じたのか、嫌そうな顔をした。
瞬時に仕事モードに切り替えて話す葉山さん。さすが、第一秘書!
「来月行われる創立パーティに奥様も出席して頂きます」
智さんの妻として初出動ですね。
山野に生まれて、何度かパーティに参加した事はありますが、流石に主催者側は初めてです。
どうしましょう?
服とか装飾品とか服とか服とか
「全てこちらで手配いたしますので、ご心配いりません。
式に関して言わせていただければ、ただ智様の隣で笑っていて頂ければ」
優しく微笑む葉山さん。
その笑顔の裏に闇を感じます。
「服は俺が手配する」
「畏まりました。では、詳しく決まりましたら、ご連絡いたしますので」
はい。スマホを手放しません。