朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「なに騒いでるの?
あ、にーちゃんおかえり。
映画どうだった?
俺、あれはマジで泣けたわー。
京くんなんか、号泣だったんじゃない?」

「い、いや……その……」

どんなタイミングだよ⁉︎

たしかに、宣に映画の前評判を聞いたからな。感想を聞かれるのは当然のことだけど…。

偽装とはいえ、こういうことには慣れてないんだ。焦るだろう⁉︎

「…お兄ちゃん? 映画も行ったんだ。
宣、何を薦めたの?」

「太田監督のアニメ。最新のだよ。
『ドラゴン姫の涙』」

「ふうぅ〜〜〜ん。
なるほどね。映画デートの後、焼肉に行ったんだ」

「え? あれ?
……京くんじゃなかったんだ。
やっば!!
にーちゃん、ごめん!!」

「えーっ!
京、太田監督のアニメ好きなのに。
真、先に行っちゃったの?」

いや、泉、違うだろ?
何故俺と京が、必ず一緒に行く前提なんだ。

「だったら京くんは、お姉ちゃんが一緒に行ってあげたらいいんじゃない?」

そうだ。環の言う通り。
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