朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
隣にいる撫子は、俺が今どういう気持ちでいるのかわかっているのだろうか。

兄として許されない気持ちを抱え、京への嫉妬と焦燥感に駆られていることを……。

延々とワインのうんちくを述べた後、大学の教授のモノマネを始めた。

元を知らないのだから、面白いのかどうかもわからない。

しかし、モノマネしている撫子が、何故か一生懸命に見えて、俺は無意識に笑っていたようだ。

いつの間にか2本目のボトルが開いていた。

俺も、出されたピスタチオを食べながら、何杯か飲んだようだ。あまり記憶がない。

しかし、どうしたことか、いつものように酔いが回ってこない。
深く深く思考が沈んでいたせいか……。

いや、どうしても気になるからかもしれない……。
今頃2人は……と思うと……。

ふと隣を見ると、撫子の目がとろんとしていることに気づいた。

「おい、お前……飲みすぎじゃないのか?」

「う〜ん? そう?
……そんなことないと思うなぁ〜……」

「いや、さすがに飲み過ぎだろう」

「フフフッ、真もいーっぱいのんだらなーい!」
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