朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
撫子が何か警戒している。
わざわざ口に出して報告する事に、緊張しているのは俺の方なんだが……。

「俺、朝倉コーヒーを継ぐことになった」

「え……」

「もちろん、伯父はまだまだ現役だし、俺も社会人としてまだまだだ。
これから学ぶことが山ほどある。
……でも、伯父が……いや、伯父だけじゃない。
祖父も父親も、花に宣までもが認めてくれた。
俺が、朝倉コーヒーにとって、得がたい存在だって、そう言ってくれたんだ」

「真……」

「だから、もう迷いはない。
俺が、朝倉コーヒーを守っていく。
もう、腐ってた俺は卒業……って、え?
お、お前なんで泣いてるんだよ??」

「……だって…
よ、良かった……良かった……」

「撫子……」

「真なら出来る。
……そんなの、皆んなわかってたよ。
でも、真はいつも自信なさげで……。
私、ずっと思ってた。
いつか、真は自分の価値に気付くって。今やってるバリスタの仕事も、大型カフェの経営も、株の投資も、全部真のこれからの糧になる。
あなたは沢山のギフトとそれに自惚れない謙虚さと、誠実な心を持ってる。
いつか自信が持てたら、きっと無敵だって思ってた。信じてた」
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