名前を呼んで


「っ!」

遥斗の背中に思いっきり後ろから抱きついた。

「さっきは無視してごめんなさい。
でもね、遥斗がね、私のことね名前で呼んでくれないからじゃん。」

「え、、、」

「さっき、電話してたでしょ?
同級生の瑠奈ちゃんか誰かと。」 

「あぁ、したけど。
別にそういうんじゃないよ」

「わかってるよ!そういうんじゃなくて、ただ名前、呼んで欲しいの想良って」

「遥斗、呼んだことないでしょ?
夏風先輩とも言ってくれない泣
それでね、私ね悲しくなっちゃってね。
無視しちゃったの。ごめんなさい。でもね、遥斗イチャイチャしたいよ
想良は」

「っ!なに、それ」

ぎゅっ

「へ?」

「想良って呼んでほしかったの?
呼んであげるよ。
言ってくれれば何その可愛い理由。
別に先輩って呼んでたのに理由はないし、想良って呼ばなかったのにも理由なんてないんだよ?」

「遥斗?」

「想良ちゃん、想良って呼び捨てされたかったんだ。」

「っ!言い方が、、、そうだけどさ。」 

「想良、大好きだよ。」



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