愛するあなたへ〜blue roseを私にください
母さんは30分くらい、親父のことや最近出来た友達のことを話して帰って行った。

昼休憩が終わる頃、佐野さんから電話がかかってきた。
「社長、日比野さんと話しました。彼女は自信がないだけなんです。もう1度きちんと社長の気持ちを伝えて、不安を取ってあげて下さい。社長は日比野さんの机の上のblue roseの花言葉、知っていますか?」
「あぁ、夢叶うって花言葉らしいね。でも、その夢は叶わないって言ったことがあったなぁ・・・昔の花言葉の不可能だって」
「もー、仕事は出来るのに鈍感なのね・・・それは、社長は婚約してるから、自分が好きな気持ちは、伝えられず、両思いにはなれないから、夢は叶わないって言ったのよ。夢、叶えてあげたんでしょ!嘘にしないで、貫きなさいよ!」

久々の佐野さんの喝が入った言葉に、俺は目が覚めた思いだった。
「佐野さん、ありがとう!」
「きっと、日比野さんからもうすぐ連絡あるはずだから。今日にでも会いに行って下さいよ。じゃあ、これから外出なので」

佐野さんとの電話が終わった後、俺は今までの春花と過ごした日々を思い出していた。

「春花・・・俺は春花無しでは、もう無理のようだよ」
俺にはある思いが浮かんだ。
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