愛するあなたへ〜blue roseを私にください
木曜日の午前中に、赤星さんが翔さんに会いに事務所へと足を運んでくれた。
私も一緒に社長室に呼ばれ、赤星さんの話を聞くことになった。
「光先商事では、波月商事の別の営業担当と繋がりがある先輩がいたので、色々と調べてもらいました」
そう言いながら、書類を机の上に広げた。
「日比野さんのご実家のヒビノ製作所の製品を取り扱っている、つまり波月商事から調達している会社の連絡先を紹介してもらいました。そこの担当から聞いた話によると、ヒビノ製作所の製品は、品質も良く、波月商事を仲介しなかったら、きっと価格は標準だと思うと」
赤星さんは書類をめくりながら、続けた。
「直接、ヒビノ製作所の社長と話がしたいとお伺いを立てたようですが、ヒビノ製作所が、全て波月商事を通すように言っている、と言われたそうです。」
赤星さんは、嫌悪感混じりで話す。
「多分、他の会社も同じような意見でしょうね。どうしても波月商事の力が強いので、知られた時のことを考えると、黙って連絡することの踏ん切りもつかなかったようです。担当は田中という営業担当が受け持っている会社です」
「そういうことだったのか・・・そんなことしている会社があるのか」
「いえ、社長は賢明な方らしく、ご子息も若いながらも信頼されていて、ゆくゆくは次期社長として、期待できると聞いています」
私も一緒に社長室に呼ばれ、赤星さんの話を聞くことになった。
「光先商事では、波月商事の別の営業担当と繋がりがある先輩がいたので、色々と調べてもらいました」
そう言いながら、書類を机の上に広げた。
「日比野さんのご実家のヒビノ製作所の製品を取り扱っている、つまり波月商事から調達している会社の連絡先を紹介してもらいました。そこの担当から聞いた話によると、ヒビノ製作所の製品は、品質も良く、波月商事を仲介しなかったら、きっと価格は標準だと思うと」
赤星さんは書類をめくりながら、続けた。
「直接、ヒビノ製作所の社長と話がしたいとお伺いを立てたようですが、ヒビノ製作所が、全て波月商事を通すように言っている、と言われたそうです。」
赤星さんは、嫌悪感混じりで話す。
「多分、他の会社も同じような意見でしょうね。どうしても波月商事の力が強いので、知られた時のことを考えると、黙って連絡することの踏ん切りもつかなかったようです。担当は田中という営業担当が受け持っている会社です」
「そういうことだったのか・・・そんなことしている会社があるのか」
「いえ、社長は賢明な方らしく、ご子息も若いながらも信頼されていて、ゆくゆくは次期社長として、期待できると聞いています」