愛するあなたへ〜blue roseを私にください
確か大手のコンサルティング会社だ。
あれっ?・・・羽瀬って、まさか・・・
「そこの社長は親父だ。そこで明子とは、同じ部署でペアを組んでいたんだ。でも、俺が羽瀬コンサルを辞めて独立すると決めた時、付いていく気はないと、別れたんだよ。次期社長を捨てたからだ」
それって、翔さんは御曹司ってことなの?
「どうして、家の事、黙ってたんですか?」
これでよく分かった。
初めて明子さんと会った時に言われたことを。
『翔がこういうタイプの子をねぇ。ふっ、落ちたものね』
翔さんは大手コンサルティング会社の御曹司。
辞めたとはいえ、もしかして会社を引き継ぐかもしれない。
その時に隣にいる人が私じゃ、ダメなんだ。
「私は翔さんの横に似合わない。初めて明子さんが言った言葉は、きっと翔さんを知ってる人は、皆、そう思うんです。まして、羽瀬コンサルティングの御曹司なら尚更です。私は翔さんの横にいる資格なんて無い!」
「俺の横にいる資格って何?」
翔さんが怒って私に問いただした。
「明子さんのように綺麗で、仕事もできる女性が翔さんの横には似合う」
「春花、俺と一緒にいて、俺の春花への思いがわからないの?」
「翔さん、今までと違うタイプで面白いだけじゃないんですか?」
「・・・春花は俺を信じてくれてると思ってたよ」
翔さんの悲しそうな潤んだ目は、私から視線を離し、私の横を通り過ぎて、帰って行った。
あれっ?・・・羽瀬って、まさか・・・
「そこの社長は親父だ。そこで明子とは、同じ部署でペアを組んでいたんだ。でも、俺が羽瀬コンサルを辞めて独立すると決めた時、付いていく気はないと、別れたんだよ。次期社長を捨てたからだ」
それって、翔さんは御曹司ってことなの?
「どうして、家の事、黙ってたんですか?」
これでよく分かった。
初めて明子さんと会った時に言われたことを。
『翔がこういうタイプの子をねぇ。ふっ、落ちたものね』
翔さんは大手コンサルティング会社の御曹司。
辞めたとはいえ、もしかして会社を引き継ぐかもしれない。
その時に隣にいる人が私じゃ、ダメなんだ。
「私は翔さんの横に似合わない。初めて明子さんが言った言葉は、きっと翔さんを知ってる人は、皆、そう思うんです。まして、羽瀬コンサルティングの御曹司なら尚更です。私は翔さんの横にいる資格なんて無い!」
「俺の横にいる資格って何?」
翔さんが怒って私に問いただした。
「明子さんのように綺麗で、仕事もできる女性が翔さんの横には似合う」
「春花、俺と一緒にいて、俺の春花への思いがわからないの?」
「翔さん、今までと違うタイプで面白いだけじゃないんですか?」
「・・・春花は俺を信じてくれてると思ってたよ」
翔さんの悲しそうな潤んだ目は、私から視線を離し、私の横を通り過ぎて、帰って行った。