愛するあなたへ〜blue roseを私にください
そして、薄暗く光るベッドの上には、blue roseの束があり、翔さんは私の手を引いてベッドに腰掛けた。
「108本のblue roseなんだ。春花、俺の気持ち、受け取ってくれますか?」
その意味を理解出来た私は、嬉しくて涙が溢れ出し、翔さんの思いに気持ちを伝えた。

「宜しくお願いします」
翔さんに飛びついて抱きしめ合った。

『結婚して下さい』薔薇の108本の花言葉
『神の祝福』blue roseの花言葉の一つだ。

「元旦に、両家に挨拶に行って、結婚の報告するからね」
「私の両親は、泣いて喜びますが、翔さんのお父さん、大丈夫でしょうか」
「もう、春花の事は認めているからね。俺は、春花が羽瀬に引き抜かれないか心配だけど」
「私は、どんなことがあっても、翔さんに付いていきます」
「俺は自分が、こんなに愛おしいって気持ちが溢れ出して、抑えきれないくらい人を好きになるなんて、思わなかったよ」
翔さんが私の目をじっと見つめる。
「春花、愛している。これからもずっと」
優しい口づけで始まる2人の時間は、今までよりも、ずっと甘い甘い時間になりそうだ。

「blue rose」
それは、不可能から夢叶うに変った花言葉。
不可能と思っていた私の夢は、叶った。
大好きな翔さんの横で、これからもずっと笑顔で過ごしたい。

END 【番外編 裏story】~翔編 に続く
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