【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
「あのさ、陽花」
「はい」
交際してから二ヶ月目の冬。俺はイルミネーションデートで、陽花にプロポーズすることに決めたんだ。
陽花と結婚したい気持ちを、正直に伝えるつもりでいる。指輪も用意して、プロポーズしたい。
受け取ってもらえるかなんて分からないけど、俺は俺なりに真剣な気持ちをぶつけるつもりだ。
「今度のデートの時に、陽花に話したいことがあるんだ。大事な話」
「大事な、話……?」
「ああ。……今度のデートの時に、話すから」
「分かりました」
陽花に最初告白をしたのも、俺からだった。陽花のことが気になって仕方なくて、気が付いたら陽花のことばかりを考えていた。
遡ること、二ヶ月前ーーー。
「涼野さん、俺と付き合ってもらえませんか?」
「……え?」
陽花に告白したのは、最初のデートの時だった。 食事に誘い、その席で陽花に告白をした。
「俺、涼野さんのことが好きなんです」
「……下條、さん」
「涼野さん、俺と付き合ってくれますか?」
こうして告白をしたのなんて何度目だろうと考えた。 だけど大人になっても、とても緊張するものだと感じた。
相手の返事を聞くのが怖いとさえ感じる。