エリート弁護士との艶めく一夜に愛の結晶を宿しました
「ひなが幼い頃から俺をずっと慕ってくれていたのは知ってる。でも、その気持ちがひとりの男としてなのか、優しい兄的な立場としてなのか、正直判断できなかった」
だから態度を変えられなかったと続けられ、驚きが隠せない。子どもの頃から稀一くんの後を追いかけては、彼が私を妹のように、子ども扱いするのが不満だった。
結婚してからも変わらない面に不安だった一方で、まさか稀一くんもあれこれ思い詰めていたなんて。
「それに俺が父さんとビッグ・チーズ・ワールドワイドの顧問弁護士をするようになってから、日奈乃は俺と距離を置こうとしていただろ」
わずかに眉を吊り上げた稀一くんからの指摘に、私は慌てる。
「だって……稀一くんのことを諦めないといけないって思っていたから。それに、急に恥ずかしくなったの。稀一くんとの立場の違いとか冷静にあれこれ考えたら昔みたいに無邪気に近づけなくて」
ニューヨークで弁護士資格を取得して父の会社の顧問弁護士としても働く稀一くんがすごく遠く感じた。
想っても応えてもらえないのは明白で、かといって幼馴染みとして割り切って付き合えるほど器用じゃない。異性として意識すればするほど、苦しかった。
稀一くんは苦々しく笑いながら、そっと私から手を離す。
「おかげで結婚してしばらくは日奈乃から俺と結婚したのが間違いだったって言われても手放せるように、ずっと自分の気持ちを抑えていたんだ」
どこかよそよそしく感じていたのは……私を気遣って?
だから態度を変えられなかったと続けられ、驚きが隠せない。子どもの頃から稀一くんの後を追いかけては、彼が私を妹のように、子ども扱いするのが不満だった。
結婚してからも変わらない面に不安だった一方で、まさか稀一くんもあれこれ思い詰めていたなんて。
「それに俺が父さんとビッグ・チーズ・ワールドワイドの顧問弁護士をするようになってから、日奈乃は俺と距離を置こうとしていただろ」
わずかに眉を吊り上げた稀一くんからの指摘に、私は慌てる。
「だって……稀一くんのことを諦めないといけないって思っていたから。それに、急に恥ずかしくなったの。稀一くんとの立場の違いとか冷静にあれこれ考えたら昔みたいに無邪気に近づけなくて」
ニューヨークで弁護士資格を取得して父の会社の顧問弁護士としても働く稀一くんがすごく遠く感じた。
想っても応えてもらえないのは明白で、かといって幼馴染みとして割り切って付き合えるほど器用じゃない。異性として意識すればするほど、苦しかった。
稀一くんは苦々しく笑いながら、そっと私から手を離す。
「おかげで結婚してしばらくは日奈乃から俺と結婚したのが間違いだったって言われても手放せるように、ずっと自分の気持ちを抑えていたんだ」
どこかよそよそしく感じていたのは……私を気遣って?