エリート弁護士との艶めく一夜に愛の結晶を宿しました
ありがたく思う一方で寂しさを感じていたのも事実だ。まだ新婚だし、大好きな相手なら触れ合いたいと思うのも当然で……。
たどたどしく言い訳していると、不意にうなじに唇を寄せられ思わず声が漏れる。
「あっ」
「俺もずっと日奈乃に触れたかったよ」
回されていた腕の力が強められ、熱のこもった声が耳元で囁かれる。無意識に体を震わせ、ちらりとうしろに顔を向けると至近距離で稀一くんと目が合った。
てっきりいつもみたいに微笑んでいるのかと思ったら、彼は真っ直ぐにこちらを見つめていて、吸い込まれそうな瞳に捕まり、私は瞬きさえできず固まる。
稀一くんのサラサラの黒髪は、今は水を含んで艶っぽさが増し、剥き出しの肌はほどよく筋肉のついた彼の逞しさがよくわかる。
見惚れていたらそのまま頬に手を添えられ、ゆるやかに口づけられた。
唇はすぐに離れ、再び視線が交わる。今度は私から稀一くんに手を伸ばすとその手を掴まれ彼の方へ引かれ、反対の手は腰に回されて体を浮かされる。
私の意思も合わさり湯船の水面が波打って大きく揺れ、私は稀一くんと向き合う体勢になった。
私の方がやや目線が高く稀一くんを見下ろす姿勢になり、しばらくお互い無言のまま見つめ合ってから、体を密着させて唇を重ねる。
目は口ほどにものを言うってこういうことなのかな、とかすかに頭を過ぎった。
たどたどしく言い訳していると、不意にうなじに唇を寄せられ思わず声が漏れる。
「あっ」
「俺もずっと日奈乃に触れたかったよ」
回されていた腕の力が強められ、熱のこもった声が耳元で囁かれる。無意識に体を震わせ、ちらりとうしろに顔を向けると至近距離で稀一くんと目が合った。
てっきりいつもみたいに微笑んでいるのかと思ったら、彼は真っ直ぐにこちらを見つめていて、吸い込まれそうな瞳に捕まり、私は瞬きさえできず固まる。
稀一くんのサラサラの黒髪は、今は水を含んで艶っぽさが増し、剥き出しの肌はほどよく筋肉のついた彼の逞しさがよくわかる。
見惚れていたらそのまま頬に手を添えられ、ゆるやかに口づけられた。
唇はすぐに離れ、再び視線が交わる。今度は私から稀一くんに手を伸ばすとその手を掴まれ彼の方へ引かれ、反対の手は腰に回されて体を浮かされる。
私の意思も合わさり湯船の水面が波打って大きく揺れ、私は稀一くんと向き合う体勢になった。
私の方がやや目線が高く稀一くんを見下ろす姿勢になり、しばらくお互い無言のまま見つめ合ってから、体を密着させて唇を重ねる。
目は口ほどにものを言うってこういうことなのかな、とかすかに頭を過ぎった。