相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
「何で!?よりにもよって…槇村院長の娘に手を出して妊娠させるんだ…全く…俊樹」
俺は父さんと母さんでリモートの家族会議をした。
父さんの肩を落として項垂れた。
「父さん…槇村家に挨拶来れるのはいつになる?」

「・・・そうだな…早急に勧めないといけない話だ…スケジュール詰まっているが…強引に調整して、伺う。それでいいか?」

「あの槇村先生と親戚になるなんて…夢にも思わなかったわ…でも、おめでとう…俊樹」

重苦しいオーラを漂わせる父さんは対照的に母さんは俺達の授かり婚を祝福していた。

「何処か…めでたいんだ・・・あの槇村家の親戚になるんだぞ…杏南の妊娠出産で大変お世話になったが…まさか・・・親戚となり…一生の付き合いになるとは・・・先が思いやられる」

父さんが仕事以外で悩む姿を初めて目にした。

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