相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
父は急いでスケジュール調整して、1週間後・・・
来日、その足で槇村家に挨拶に訪れた。

「まずは大事なお嬢様に不貞を働いた息子に代わり、父親としてお詫び致します…」

「父さん!?」

父は玄関先で頭を下げた。

「・・・本当だ…一体どういう教育をしていたんだ?長谷川CEO」

「奏弥さん…私達に孫が出来るんだから…おめでたいコトじゃない…ほら、長谷川君も頭を上げて…」

「遥さん・・・」

元恋人同士が会話を交わす。その光景を隣で見て居た母さんは複雑な表情を浮かべた。

「確かにめでたいコトだけど…俺達の大切な娘の花音を妊娠させられたんだぞ」


「・・・産まれ来る赤ちゃんのコトを考えるのが先決ですよ。奏弥さん。両家でいがみ合ってどうするんですか?」

「それは…遥の言う通りだけど…」

「大切な娘のコトを思う奏弥さんのキモチは分かりますが…」

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