天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
必死に弁解するが、彼が私のブラウスのボタンを外して胸に触れてきた。
「小鳥遊がいるなら静かにしないと喘ぎ声聞こえちゃうよ」
悪戯っぽく目を光らせながら、樹は私の胸の先端を舌で舐め回す。
「ああっ……!」
喘ぎ声が止まらなくて咄嗟に手で口を塞ぐが、彼は私を見て面白そうにフッと笑うだけで愛撫をやめない。
「樹……ダメ。ここ……病院」
理性を総動員して彼に注意するが、樹は楽しげに返した。
「うん。それはわかってるけど、俺は今茉莉花ちゃんに飢えてるから」
こんなことしちゃいけないってわかっているのに、樹に触れられると抵抗できない。
彼が私の胸を吸い上げてきて、もう気が変になりそうだった。
下腹が疼いて彼に抱きついたら、ノックの音がしてビクッとした。
「氷室〜、急患だ!」
小鳥遊先生の呼びかけに樹はすぐに反応する。
「わかった。今行く」
私の服を整えながらそう返事をすると、彼はチュッと軽く口付けた。
「続きは家でね。じゃあ、行ってくる」
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