S系敏腕弁護士は、偽装妻と熱情を交わし合う
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朋久の車で向かった日本料亭の駐車場には、見覚えのある車があった。菜乃花の記憶が正しければ、廉太郎の車だ。
朋久に手をぎゅっと握られ、店の引き戸を開ける。出迎えたのは若草色の着物を着た清楚な感じの女性だ。
廉太郎の名前を告げると、中庭に面した広縁を通って案内された。様子からして個室の座敷だろう。
「こちらでございます」
女性が膝を突いて開けた障子の向こうにいるのは廉太郎と充だ。
「やぁ、菜乃花ちゃん」
廉太郎に続いて、充が「久しぶりだな」と手を上げる。
菜乃花はふたりに会釈だけして返した。
「どうした、中へ入っておいで。ほら、そこに座って座って」
「菜乃花、入れよ」