みうとうみ               ~運命の出会いは突然に~
「いろんな客がいてさ。大半はまともな人たちだったけど、たまに金払ってるんだから何してもいい、って思ってる連中もまぎれててさ。はじめのうちは断り方もよくわかんなくて」

 大洋が淡々と話せば話すほど、彼の経験してきた数々の苦しみが身につまされて……

「カップルの前で延々と自慰させられたり、女だと偽ってたおっさんに犯されかけたこともあった。自尊心をぼろぼろにされて、もう、こんな仕事やめなきゃおかしくなるって思ってた」

 わたしは大洋の手をぎゅっと握っていた。

「でもさ、ある時、終わった後で、泣きながら感謝されたことがあって」
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