みうとうみ               ~運命の出会いは突然に~
「叔父さんに捨てられたって周りの人に知られたら施設に入れられると思った。病気の妹と離れ離れになるかも知れないし。そのときおれはまだ未成年だったからさ。でも何がなんでも俺の手で妹を守りたかったんだ」

 あまりにも世間知らずの浅はかなガキだったんだよな、と自嘲気味に呟く。

「叔父さんに裏切られたばかりで、誰も信用できないって思ったこともある。人には頼らず自力で生きてやるって。それで年をごまかしていろんな仕事して、最終的に、今の仕事にたどり着いた」


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