みうとうみ               ~運命の出会いは突然に~
「そういうことか。探偵でも雇ったのかと思った」

「そっか。その手があったね」

 素直に関心すると、大洋は少しだけ表情を緩めた。

「なんでも真に受けるよね。美羽さんって」

 そんな軽口も、今は聞けるだけで嬉しかった。


 流しには、コンビニ弁当やカップ麺の容器、ビールの缶が山積みになっていて、一目見て荒れた食生活を送っていたことがわかった。

 けれど、何より気になったのは、若い男性の一人暮らしには似あわない、線香の香りが漂ってくることだった。

 誰か、亡くなったのだろうか。

「もし、よければ、何があったか聞かせてくれる?」
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